フランス ノルマンディー旅行記 2012 〜カルバドスの故郷を訪ねて〜
2012年 5月 1日(火)
夜中の1時半羽田からフランクフルトを経由してシャルルドゴール空港に着いたのが朝の8時過ぎ。
今日も丸一日行動できるわけです。
電車でパリの中心まで行き、サン・ラザール駅からペイ・ドージュ地区での拠点になるリジューまで。
電車の時間までしばらくあったのでカフェで朝食をいただきました。
カフェ・オレとバゲットのサンドイッチでパリを満喫?してスルー。パリの写真はこの2枚だけです。
どうも都会は苦手でして...
サン・ラザール駅から特急(?)で北西におよそ1時間半でリジュー駅
Lisieux に到着。
リジューはカルバドスの銘醸地であるペイ・ドージュ(Pays
d'Auge)地区の中心にある小さな町。
ここに2泊してカルバドスの生産者を訪ねます。
5月1日は祝日のためレンタカーが借りられなかったのですが、
代りにホテルまで自転車を届けてもらうことになっており、サイクリングがてらカルバドス巡りです。
まず目指すのはPays d'Augeの中でも最高峰との誉れ高い「Adrien Camut : Domaine de Semainville」
ホテルからおよそ25km。今日はここだけいければとりあえず目標達成です。
ホテルを出発して市街地を抜けるとのどかな田園風景が広がっています。
天気も最高! 4月中は雨続きだったそうなのでラッキーです。
道は平坦なところは少なく、小高い丘の連続という感じなので登っては下り、また登っては下り、
と楽しいコースではあります。途中で色々な動物と出会いますし、何より景色が最高ですから。
当然ですが、リンゴ畑もよく見かけます。木の幹が長く背の高いもの(hautes-tiges)と背の低いもの(basses-tiges)
があります。前者は大きき間隔をあけて植えられていて、より伝統的な植樹方法。後者は整然と密集して
植えられています。単位面積あたりの収穫量の違いや病害への耐性など一長一短があり、生産者の考え方
によって選択されます。hautes-tigesの畑では牛が放牧されていることもあります。
ただ、動物がいっぱいいるところはどうしても特有の匂いがありまして...あと、ハエが大量に...
仕方ないんですけどね。
アップダウンの連続で体力が消耗し始め、あとこれは早々に気づいてはいたのですが、ちょっとあわてて出発したので
飲み物を持っていなかったのです。日本ならコンビニか自販機でいくらでも補給できるのですが、
ここではそうはいきません。途中にいくつか集落は通過しているのですが、お店などは全く無く、
途中で町まで迂回して元のルートに戻るには往復10kmほど余計に走らなければなりません。
とはいえ、このまま水分無しで走り続けるわけにはいかないので仕方ないので町まで迂回します。
町までの道は途中から爽快な下り坂。ビュンビュン飛ばせて気持ちいいのですが、このあたりから
下りが喜べなくなってきました。なぜなら、下ったらその後は確実に上りが待っているのです。
とりあえず Cormeilles という町に到着。水を買い、ついでにこの町にある
BUSNELビュネルという蒸留所を訪問。
ここは BOULARDブラーや PERE MAGLOIREペール・マグロワールなどと並ぶ大規模生産者(producteur industriel)
その製品は世界中に輸出されています。今回の目的は農業的生産者(producteur aglicoles)を訪ねることなので、
ここでの見学等はパス。ただ、折角なのでちょこっとだけ試飲させてもらいました。70年代のヴィンテージ・カルバドス
とリンゴジュース。どちらも文句なしに美味いです。
さて、元のルートに戻ります。
写真では分かりづらいですが、ずーっと上りです。
ここまで順調に走ってきたのですが、突然道が行き止まりに。どうやら道を間違えたようです。
近くの民家の庭にちょうど人が出てたので一応地図を片手に聞いてみます。
地図を指さし「ここに行きたいのですが...」と英語で言っても全く通じないので、念を送ります。
すると、何とか通じたようで、3人いらしたのですが一斉に説明し始めます。 フランス語で。
全く分かりません。
でも、なんとなく手前の集落まで戻れと言っているようだったので、そうしてみます。
で、こっちかな〜という方の道を進んでいき(上り)、そうすると目的地の地名の書かれた標識があります。
なんか違うな〜と思いながらも進んでいくと(上り)すごい光景が目に飛び込んできました。
今日はこれが見れただけでいいか、という気分になりました。
そして本当にそうなりました。
目的地まであとちょっと、というところまで行っていたのですが、分岐点を逆に曲がってしまったようで。
大きな幹線道路にぶつかり、間違いに気付きました。
しかし、もう引き返す元気はなく、というか、この時点で夕方5時。これから行っても相手してもらえないだろうし。
というか、これから宿まで戻る力が残っているのか?
ほぼほぼ、残っていませんでした。
来た道の上って、下ってをもう一度やることを考えたら気絶しそうだったので、帰りはちょっと遠周りになりますが
幹線道路を行くことにしました。その方が道はなだらかだろうと信じて.....。
とりあえず Cormeilles の町まで戻り一休み。
宿のあるリジューまで19qの標識を確認。
普通に考えれば1時間足らずで帰れるところですが、2時間以上かかりました。
翌日はレンタカーと自転車と両方借りているので、天気と時間次第で使い分けようと思っていましたが、
決して自転車に乗ることはないだろうと心に決めて床につきました。
フランス ノルマンディー旅行記 PART2へつづく
今宵はカルバドスというチケットを片手にブラウンジャグからノルマンディーへ旅立ちませんか?
旅の行程はアテンダント(バーテンダー)にご相談下さい。
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