このパブの2階はカラオケ屋になっており、以前グラスゴー出身の英会話の先生によると皆で歌の採点をしあうようなシリアスなカラオケ屋だそうです。(シリアスなカラオケっていったい...。)一度行ってみたい様な気もするのですが、今回はパス。 2005年 5月 4日(水) 目を覚ますと見事な快晴。アイラ島へのフライトにはもってこいの天気です。はやる気持ちを押さえつつ、まだ軽いスーツケースを転がして空港に向かいます。チェックインを済ませて搭乗ゲートに進むとそこには日本人の先客が一人いらっしゃいました。やはり、モルト好きはアイラに集うんでしょうね。
ジュラを過ぎるとすぐ、眼下にアイラ島が見えてきます。な〜んにもない荒涼とした大地の海岸線に白い建物が並んでいるのが確認できます。アイラ島南岸に建つ蒸留所が東から順にアードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグと白い壁に大きく書かれた蒸留所名とともに機上からもはっきりと見ることが出来るのです。(これを見るためには飛行機の右側の席を確保することが条件。)「いよいよアイラに来たんだ!」と胸が高鳴ります。
3つの蒸留所を過ぎると西側の海岸線に沿って北上し、すぐ着陸、となるはずなのですが、今回はさらに北上をつづけてブルィックラディやボウモアまで機上から確認することができました。ちょっとした遊覧飛行の気分でした。
見学ツアーの時間には少々遅刻してしまったので途中から合流。ちょうど麦芽をピートで燻しているところで、ピートの煙が充満するキルン(麦芽乾燥塔)の内部を見ることができました。
その後の見学コースの中で、ウォッシュと樽詰したばかりのスピリッツを味見させてもらうことができました。ウォッシュとは麦汁にイースト菌を加えて発酵させたもので、言ってみればホップの香りをつけていないビールのようなもの。ですが実際の味のほうは強烈にスモーキーなにごり酒のような感じでした。樽詰したばかりのスピリッツ(樽の中で3年以上熟成させていないものは、まだウィスキーと呼ぶことは出来ません。)のほうは、これまた強烈にスモーキーな焼酎というのが近い気がします。
一通り見学を終えて蒸留所を後にして、ラガヴーリン蒸留所に寄って、アードベッグ蒸留所のカフェでランチ。豪快なシーフード盛り合わせをいただきました。
ランチの後に目指すのはオー半島(Mull of Oa)の先端にあるアメリカン・モニュメント。これはアメリカ人の戦没者慰霊碑なんですが、それを見たいというよりもアイラ島の端っこまで行ってみたいというのが動機です。ポートエレンまで戻ってオー半島に入り、羊たちを避けながら砂利道を進んで行くと小さなパーキングが。車でいけるのはここまで。ここから先は羊たちが草を食んでいる間を歩いて突端を目指します。かわいらしい羊たちに奇異な目でみられながら小一時間ほど道なき道を進んで行くと(一部、湿地帯のようになっていてとても歩きづらい)遠くに石造りの塔が見えてきました。 さらに歩いていって端まで行ってみると、そこは断崖絶壁!この迫力を写真に収めたかったのですが、ものすごい風が吹いていて飛ばされそうでこれ以上端には行けませんでした。 で、いよいよアイラ島の南西端、アメリカン・モニュメントに到着。久しぶりにたくさん歩きましたが、天気も良くてとても爽快な気分。(風はすごかったですけど。)大海原に目を向けると、遠くにアイルランドの大地がうっすらと見ることが出来ます。(写真では分からないと思いますが。)
さて、歩いてきたら歩いて帰らなければなりません。行きは塔を目指して歩いてきたからいいのですが、帰りはどっちに歩いていけばいいのか?と思っていたら、なんともいいかげんな感じの標識(というか、単に矢印)が立っていて、でもこのおかげで迷わずに帰ることが出来ました。
かねてから念願だったアメリカン・モニュメントに行くことが出来て大満足ということで今日はここまで。ボウモアの町に行き宿探しをすることに。思いのほか旅行者が多いようで3軒あるホテル(といっても小さなホテルですが、)は全て満室。ですが、運良く以前も泊まったことのあるB&B(ベッド&ブレックファースト:朝食つきの民宿)にチェックインすることができました。 レストランで夕食を食べた後、ボウモアの町に3軒あるパブ全てハシゴして、すっかり酔っ払いに。まだ10時前くらいで空もまだ明るいんですがもう限界なので今夜は就寝。明日はカリラ蒸留所とジュラ島へ。アイラとジュラの間、アイラ海峡はとても潮の流れが速く、ちょっと海が荒れるとすぐにフェリーが欠航になってしまうのです。以前もすぐ目の前に見えるジュラに渡ることができなかった経験があるので、明日も好天がつづきますように....zzzzz。 つづきはこちら スコットランド旅行記2005 5月5日〜 今宵はシングルモルトというチケットを片手にブラウンジャグからスコットランドへ旅立ちませんか? スコットランド旅行記2004版はこちら |
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